2013年11月15日金曜日

さすがポン・ジュノ監督『殺人の追憶』

お久しぶりです。

SMT直後忙しすぎて、何も書けずにいました。トホホ

今さらながらおさらいだけはしたいので、時間あるとき書きます。


さて、今日は『殺人の追憶』を見ました。



解説: 実際に起きた未解決連続殺人事件をテーマにした衝撃サスペンス。韓国で560万人を越える動員数を記録。事実を基に綿密に構成された脚本と緊迫感あふれる映像で、犯人を追う刑事たちの焦燥感が身近に迫る。東京国際映画祭アジア映画賞受賞。主役は『シュリ』『JSA』で知られる、韓国の名優、ソン・ガンホ。田舎町の少々、愚鈍な刑事を演じるため、体重を10kg増やし役作りした。監督・脚本は『ほえる犬はかまない』のポン・ジュノ。
あらすじ: 1986年10月23日、農村で若い女性の変死体が発見される。地元の刑事パク(ソン・ガンホ)は地道な取り調べを始めるが、現場は大勢の見物人で荒らされ、なかなか証拠がつかめない。やがて、第ニの事件が起きてしまう。


ポン・ジュノ監督の作品は、『母なる証明』に続いて2作目。

やっぱり今回も引き込まれました。夢中になって、身を乗り出していました。

観終わった時、えーえー嘘でしょ。とか言ってたけど、実際にあった事件を元にしてるから、
こうするより仕方なかったと思いました。

でも、あのラストだから考えさせられるところがより多かった気がします。

ずしん、って重かった。

子どもの「普通の人」のセリフには、どこにでもいるし、誰でもなりえるし、っていう恐ろしさを感じました。

この映画は、結末がどうとかよりも、見て知ることに意味があると思いました。

こういう事件があったこと、事件を早く解決したいがためにずさんな捜査も行われていたであろうこと、それになかなか逆らえなかっただろうということ。

そして、どこまで追っても本当の犯人は誰なんだ!?という、人を疑い、衰弱していく姿。

ラストに近いシーンの、第3の容疑者と2人の刑事のやりとりは鬼気迫るののがあります。

刑事の悔しさ、どうして解決されないんだよっていうもどかしさ・・・

雨に打たれた容疑者のあのまっすぐな目、そして最後ちょっとニヤッとして歩いて行くところ。

なんだろう、頭から離れません。

実際これに近いことがあったと思うとすごく恐ろしいし、韓国の人はもっと衝撃だったと思います。

でも、やっぱりポン・ジュノ監督はコミカルなところを忘れてなくて、
銭湯で毛のない人探しとか、霊媒師の言うこと信じちゃうところとか、犯人追うタイミングがあってるところとか、なんかクスってしちゃうところもあるんです。

トンネルにいる引きの画がうまいなあ、美しい撮り方だなあと思って、印象的でした。

あとは、音楽のタイミングとかがさすがで、ストーリーに引き込ませるなあと思いました。

ストーリーの組み立てが本当に上手で、『母なる証明』にもつながってるなあと思いました。

個人的には『母なる証明』のほうが好きです。

あんなに次々衝撃を受けて、ゾクゾクして、考える映画はそうそう出会えない。

でも、この『殺人の追憶』も負けず劣らず素晴らしいと思いました。


キム・ギドク監督の『悪い男』を最近見たので、次はポン・ジュノ監督見たくなって借りてきたけど、
やっぱりどっちも良さがあっていいですねー。

近くのビデオ屋さんで借りれるギドク作品が底をつきそうなので、どうにか借りられるところを探そうと思います。笑


これからは、あんまりヘビーじゃなくてもいいから、こまめに更新します。笑

おやすみなさい。

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