2014年3月8日土曜日

やっと乗れた!『スノーピアサー』

こんばんは。

木曜日、久しぶりにシネマカリテに行きました。

『それでも夜は明ける』?『ネブラスカ』?
それとも『ダラスバイヤーズクラブ』?

いえいえ、『スノーピアサー』に飛び乗ってきました!!

ずーっと楽しみにしていたのに、ある映画との順番を間違え(どの作品かはわかりますよねw)

あと1日で上映終了!というギリギリセーフでした(笑)


スノーピアサーを紐解く7つのキーワード→http://www.snowpiercer.jp/7keyword_6.html

始まった瞬間、「監督らしいなあ」とさっそく思いました。
監督の社会風刺はどの作品でも強いですよね。
今回は「地球温暖化」です。
地球温暖化を止めるために2014年7月1日に世界に散布された人工冷却物質・CW-7。
それを散布したことにより招いてしまった氷河期。

それが、スノーピアサーが走る世界です。

スノーピアサーは、先頭車両、真ん中、最後尾車両という構成になっていて、
そこに富裕層、平民、貧民というような社会の階層ができています。
最後尾の人々は本当に劣悪な環境で、服もボロボロ、兵士に脅されながら暮らしています。
食べるものは、「プロテインブロック」という羊羹とかういろうみたいなもの(笑)
何から作られているかは見て、うげげげって感じですw


最後尾の人々は、リーダーのカーティスに率いられ、時を待ち革命を起こします。
足を使って大男の首を絞めるグレイ、すごいかっこいいから注目してくださいね!

最後尾からみんなで脱出し、真ん中辺にある監獄室まで行きます。

そこには、この列車のセキュリティを設計したナムグン・ミンスが囚われており、
彼の協力を得るため、引き出しに囚われている彼を起こします。
彼は「クロノール」というドラッグの依存症。
彼は起きると、娘のヨナも引き出しから引っ張り出します。
(グエムルのソン・ガンホとコ・アソンンです!)


みんなが同じ言葉を話すわけじゃないいから、自動通訳機みたいなものを使って話してました。
どういう人がこの列車に乗れたのか気になったところです。


ミンスが列車の扉をだんだん開けていくと、兵士が待ち構えていて戦います。
このシーンがなかなか面白いです。
エカテリーナ橋という橋を渡ると、一年が過ぎるのですが、殺伐とした戦いの後なのに、
兵士たちは「3、2、1、ハッピーニューイヤー!!」
こんなときでも祝う!?みたいな(笑)

あと、カーティスが戦ってる場面がスローになるのですが、ポン・ジュノ作品では毎回そういうシーンが入りますね。
アクションよかったけど、血が血のりぽく見えたお・・・


メイソン総理も降伏させ、案内させるのですが、列車の中にはほんとに何でもあるんですね。
植物園から水槽、お寿司屋、クラブ、サウナまで・・・ 

学校のシーンは新興宗教チックでした。
ああいう刷り込みで人は信じちゃうんですね。

最後はけっこう、え?え?って感じで、びっくりでした。
「はい!あと考えて!」がポン・ジュノ作品の持ち味なので、今回もそうでしたね。
なんだかんだ面白かったです。

人の生きたいっていう性、不平等から解放されたいって行動を見て、

もし自分にこの格差が当てはめられたならどうするかって考えて、心がざわざわしました。
人間の力は無限ではないし、結局いつか狂うってことも表されてたなーと思います。

ポン・ジュノ作品の中じゃ、『グエムル』に近い系ですね。
元々原作がある話だし、ストーリー自体にはポン・ジュノ要素は少なく感じました。
私の中でポン・ジュノ作品No.1は『母なる証明』です。
『母なる証明』ですごいハードルが上がってるので、すっごいよかった!!!とは言えませんが(笑)、
十分楽しめて、やはり監督はすごいなあと思いました。

監督ではないけど、次回製作作品はJYJのユチョンが主役だそうですね!!
監督の作品ならなんでも楽しみっす!

2014年3月5日水曜日

2014年3月2日日曜日

3度目の『新しき世界』

みなさん、こんばんは。
お久しぶりです。

先日、初めて映画をリピートしました。

そして、昨日なんと初めて3回目のリピートに行きました。

まだ『新しき世界』の沼から抜け出せてないんです。


今回は、私が3回目観たいという気持ちはもちろんありましたが、
どうしても友達に見せたかったんです。

普段あまり映画も観ないし、こんなに血が出る映画に連れて行ってもいいものか・・・
とも思いましたが、この映画の良さを感じてほしかったんです。

私と友達の誕生日祝いとこじつけて、バースデーセメントに行ってきました(笑)


昨日のシネマート新宿のスクリーン1での上映は、本当にたくさんの人がいました。

トイレに並んでる時から、こんなにこの映画人気なん?って友達に聞かれるほど。

関係者じゃないのに(笑)、とかって言われたけど、それくらい私はこの映画が好きで、
この映画をこんなにたくさんの人が注目してくれて、見てくれることがうれしかったです。

twitterでも、『新しき世界』って検索して、観た人の反応見たりしてたり(笑)

終わった後の反応にドキドキしながら、細かいところを確認したり、
これまでの2回で感じた良さを味わいながら楽しみました。

いろんな人の文章読んで、そういう見方もあるんだーって感じたところとか、
3回目になると自分でもなんとなく、こんなことを表現したくてこういう演出なのかな?
って感じられるようになってきました。

駐車場の襲撃シーンから、友達が泣き始めました。

うわああ、あまりに血がドバドバしすぎてびっくりしたかな・・・ごめん・・・なんて思いましたが、
病院のシーンで号泣してて、「あ。ちゃんと伝わったんだあ。」って安心しました。

6年前のシーンでは、二人共泣き笑いして、ほんと見せてよかったなあと思いました。

終わった後、泣き顔で、「号泣した~すごかった~良かった~」を連発してくれて、本当にうれしかったです。

「6年前があるのとないのとじゃ全然違うなあ」って言ってて、やっぱりあのシーンがあるから、
この映画がさらに良くなってると改めて思いました。

帰りの電車で話しながら、私と感じ方も違ったりしてまたそこも面白かったんですが、
なんにせよ心に響く映画なんだと実感しました。

ただ、ジャソンとジュングの見分けが途中までつかなくて混乱したことなど、やはり二回目の方がさらに楽しめるんじゃないかなーって言ってて、
またDVD出たら強制的に鑑賞会を開こうと思います(笑

「韓国ってラブとかキュンだけじゃないんだね。すごいわ」
「いいものを見せてくれてありがとう。」
この二言が聞けて、私は本当にうれしかったです。


そして、私が映画を好きになりちゃんと記録をつけ始めた2013年度の記念すべき100回目の鑑賞が、
昨日の『新しき世界』になりました。

狙ったわけじゃないけど、小さな喜びです。

大好きな作品で100回目を迎えられたことが、ちょっとうれしくて。



これで『新しき世界』とはしばらくお別れです。

正直最初は『新しき世界』は、すごく楽しみにしてたわけではありませんでした。

本当は同じ月にやってる別の作品をかなり楽しみにしてたのですが、
これを3回も観てるおかげでまだ行けてませんw

twitterでこんなに一つの作品に盛り上がってるのも見たことなかったし、
実際に作品好きな人と語ることもなかったのに、初めてそういうのに参加できたし、
まさか3回も観るほど好きになるなんて!って感じです。

これからも、これくらい大好きな映画にたくさん出会えたらいいなあと思います。