2013年9月21日土曜日

少年アヤちゃんの日記からサセンを考える

みなさま、こんばんは。

今夜は、少年アヤちゃんのブログから考えたことを書きます。

私、アヤちゃんの文章すごく好きなんです。
すごくゲスいこと書いてる時もあるのに、日本語の使い方が上手なのですごく読むのにスムーズで面白いです。

そんなアヤちゃんの日記がこちらです。

Kawade Web Magazine
オカマ抱かないと地球が爆発するみたいな流れにならないかな 少年アヤちゃん焦心日記  

9月9日~15日の日記で、「サセン」についてすごく深いことを書いてる部分があり、たくさん考えました。

みなさんは「サセン」という言葉をご存知でしょうか?
サセンというのは上にもあるように、犯罪行為に近いような過激な行動、法を犯しているような行動をしている韓流アイドルファンです。

特に有名なのが、JYJへのサセン行為のひどさで、あまりのひどさにメンバーは会見を開いたほどです。
こちらをご覧ください。どれほどのものか知ってびっくりすると思います。
http://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=1938437

K-POP好きとして、サセンについてはいろいろ考えてきましたが、私もアヤちゃんのブログを読んで考えたことをちゃんと書いてみたいと思います。

9月9日(月)
過激派韓流ファン、通称サセンの愚行を調べているうち、極めて身近なところにもサセンがいたことが発覚した。その子はもう、イベントなどでメンバーたちと目が合った際、思いきり嫌悪感を剥き出しにされてしまうほど、軌道を逸した粘着をしているらしい。周りからそれって悲しくないの? と聞かれると、「認知してもらえてうれしい」と笑顔で返すそうだ。
アイドルの顔が嫌悪に歪んでも、そしてそれを向けられても、まだ幸せだと感じられるってどんな神経だろう。と思う一方、あと皮一枚ほどの障害を突破してしまえば、理解出来てしまえそうな気がする。もし仮に、数週間通い詰めてようやく再会できたAくんに、舌打ちをされてしまったとしよう。私は、きちんと傷付く事が出来るだろうか……。
正直、ぜんぜん自信がないのであった。むしろ、うれしいと感じてしまうかもしれない。やはりサセンたちの持つ欲望は、私のなかにも確実に芽吹いているものだ。もっとストレートに言うと、私はサセンに向いている。
そういえば以前、知人男性が「正直、痴漢行為に憧れてしまう」と言ったのをひどく怒ったことがあったのだが、今となっては私も彼と変わらないと思う。この種の欲望は、実行するしないに関わらず、所持しているだけで相手にとって脅威となる。いくら強靭な理性で厳重に保護されていたとして、消えてなくならない限り、それは変わらず脅威なのだ。
そのうえ私は、こうして文字に書き起こしてしまった。つまり単語を繋いで言葉にしていく過程から、親愛なるアイドルたちを、Aくんをジワジワと脅かしているということだ。「と言っても、絶対サセンにはならないから~」と釈明したところで、彼らにつけた傷は薄まらない。

アヤちゃんのブログにも書いてあるように、サセンの
「アイドルに近づきたい、自分のことを認知してもらいたい」という気持ちはわからなくもない。

これはサセンでなくても、多かれ少なかれ持っている感情であると思う。

しかし、それは純粋な方法であって、犯罪や法を犯すようなことをしてまでではない。
ましてや、アイドルを心身ともに傷つけてまでなんて思うはずもない。

愛の反対は無関心(マザーテレサがこんなようなこと言ってたよね)みたいなもんで、
何も知られてないよりは、大好きなアイドルに嫌な顔されてでも認知されてるほうが嬉しいんだろう。

“イベントでアイドルが自分を見たときの嫌悪感に満ちた顔、それは自分だけに向けられたもの。
みんなに向けられる笑顔ではなく、自分だけにしか見せていない特別な顔。”

サセンなら、こう考えてもおかしくない。

恐ろしいことだけど、好きなあまりそういうふうに考える人がいてもおかしくないと思った。

そしてアヤちゃんも言っているように、サセンにはならないけれど、
潜在的欲求を持っている人はきっと多くいる気がする。


その欲求を形にしてしまったのがサセンで、そうじゃなくてもきっと心の奥底で渦巻いたドロドロした欲望を抱えている人はきっと多くいる。

いつそれが爆発してしまうのか、ヒヤヒヤしている人もいるのではないか。

愛し方は人により様々だ。様々あっていい。
しかし、行動にしていい愛し方と、いけない愛し方がある。

サセンは間違いなく、いけない愛し方のほうだ。
ここだけは変わらない。 

絶対してはいけない愛し方だ。

9月11日(水)
サセンに共感するなんて、アイドルたちの苦しさが分からないのか、どうして自分のことしか考えられないんだ、と怒られてしまったのだが、その通りだと思う。
まったくどうして、私は自分のことしか考えられないんだろう。色々考えてみたが、アイドルを他者として認識できていないからなのではないか。
私や、私に共感してくれる一部の女の子たちの信仰は、アイドル本人やコンテンツに対するものではなく、アイドルに投影した自分自身の欲望の狂信だ。
つまり私たちは映写機で、アイドルはスクリーンのようなもの。実体は自分のなかにしかなく、いくらアイドルに求めても満たされることはない。やがて欲求ばかりが過剰になって、結果、敬虔なる信者たちはダークサイドに堕ち、醜悪なサセンと化してしまうのだろう。
サセンたちが、苦悶に歪んだアイドルの顔に胸を痛めないのも、アイドルが他者でないからに違いなく、きっと自傷の感覚に近いんだと思う。「勘弁してくれ」と泣くアイドルを前に、なんであんたが泣くの? と、逆に不思議だったりするのかもしれない。
いびつな信仰は、それでもまっすぐに深まって行く。アイドルを傷つけ、自分を傷つけてまで追い続けた欲望は、最後の最後でどんな結晶になっているんだろう。きっとものすごく小さいか、削れすぎて消失してしまうか、そのどちらかのような気がする。

「ファンは映写機、アイドルはスクリーン」っていうのはすごくわかる。

だって、自分の憧れの容姿でかっこよく歌って踊るんだもの。
自分が叶えられないことを、叶えているんだもの。

自分が叶えられないことをしているアイドルを純粋に応援していたところから、サセンに転じてしまう。

そうさせてしまったのは、アイドルを他者ではなく、自分の分身のように考えているから。

アヤちゃんの言っていることはこんな感じであっているのか少しわからないが、私はこう解釈した。

自分=アイドルを追い求めるあまり、知りたい、近づきたい、
そして、なりたい、へとつながるのだろう。

自分であるのに知らないことがあったら、どんなことをしてでも知る。
自分の家なんだから、侵入する入る。

サセンの行動はこんな思考回路から生まれているのではないか。

アヤちゃんの、「サセンは自傷の感覚に近いんだと思う」には、うーん、深い。と思ってしまった。

アイドルも、そして自分も愛しすぎるあまり、サセンの行動でしか愛せなくなってしまったのだろう。

そう思うと、サセンもかわいそうになってくる。

決してサセンを正当化しているわけではない。
絶対にしてはいけないこと。

どうかわいそうかというと、サセンになってしまう前にどうして止められなかったのかということ。

私は以前「すがる」ということがすごく気になって、よく考えていた時があった。

サセンはすがるものがアイドルしかいなくなってしまい、それにすがらざるを得ない状態になっている。

お金、時間、体力、心までもアイドルにしか使えない状態。
善意も悪意も、何もかもつぎ込む。

他にすがるものが少しでもあったなら、サセンになる前に他に使うところがあっただろう。

他にその対象になりうる、もの、人が見つけられなかったがために、
サセンにならざるを得なかったのだろうと思うと、かわいそうに思えた。


好きなもの、人を熱狂的に応援するのは純粋なことだし、いいことだと思う。
私だって、一度SJのライブに行けば二週間声がガラガラになるほど絶叫しながら応援する。

世界中で、歌、ダンスを楽しみ、ライブで叫んで応援する人がいる。
アイドルの努力、情熱、友情などに感動する人がいる。


でも、その感情、行動が奇形しあまりにも大きくなってしまったモンスター
「サセン」を生み出してしまったのも、韓流である。

どうしてそのようなモンスターを生み出してしまったのか、考えていく必要があるかもしれない。

私が考えても、人の欲望をはどうにかできるものではないのだけれど。

それでも、考える。



おわり。



3 件のコメント:

  1. サセン・・・初めて知りましたが、ほとんどストーカーですね(-_-;)熱狂的なファンは聞いたことがありますが、狂信的なファンはちょっと初めてです。。。

    >お金、時間、体力、心までもアイドルにしか使えない状態。
    >善意も悪意も、何もかもつぎ込む。
    まさに記事を読むとそんな感じですね。悪気がないのが余計に恐ろしさを感じさせます。映画の「ハンニバル」観たあとのような気分。

    「すがるもの」についてはすごく共感できます。大学生でも社会人でもストーカーになる人がいるようですが、20歳前後の自分と向き合う時期に、どこかで逃げ出してしまったのでしょうね。だから自分とも現実とも向き合えないし、空っぽになっていく。ひいては「すがるもの」が無くなっていく。

    色々考えさせられる記事でした。

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    1. Kameichiさん、コメントありがとうございます!
      ほんと信じられないことをするファンがいるんですよね><
      びっくりしてしまいます。

      そういうファンは悪気は全くないんです。
      アイドルだから有名税的な考えもあるかもしれませんが、アヤちゃんも言っているように自分を投影しているからなんでしょうね。

      共感して頂いてうれしいです。 
      一つしかないより、たくさんすがれるものがあったほうがいいと思うんですよね。
      たくさん自分、現実と向き合ってすがりたいものを見つけられたらいいと思います。

      また記事書きますので、ぜひ見に来てください(*^_^*)

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    2. 最近、朝晩少し冷えますね。。。
      >一つしかないより、たくさんすがれるものがあったほうがいいと思うんですよね。
      サラリーマンやっていても本当そう思います(^^)意外と大事なことは自分の中にあったりして・・・なんにしても心の引き出しはたくさんあったほうが寛容になれますもんね!
      またちょくちょく記事読ませていただきますm(__)m

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